保育士と幼稚園はどっちが大変?やりがいもわかる5つの違い

保育士と幼稚園はどっちが大変?

保育士と幼稚園どっちが大変か

 

  • 保育士と幼稚園のやりがい
  • 給料の違いを比較
  • 保育士か幼稚園か選ぶ時のポイント

をまとめました。

保育士と幼稚園はどっちが大変?

どちらも大変さはある!

保育士と幼稚園の先生って似ていますよね?

確かに、子ども相手という点では一緒ですね!

でも、

実は、国の管轄も違うんですね。

免許も別物です。

もちろん、子どもの対象年齢も違えば、活動内容も異なるためですね。

それぞれの大変さについてお話をしたいと思います。

 

  • 小さな命を扱う保育園

保育園の特徴の1つといえば、乳児クラスがあることです。

0から2歳までの小さな子どもを預かっています。

中には生まれて半年ほど、やっと首がすわった頃の赤ちゃんを預かることもあります。どの年齢でも命の重さは同じですね。

でも、生まれて間もない赤ちゃんを保育するのは、とても責任が重いことです。保育士は小さな心使いが必要ですね。

子どものことをよく見ていないと、思わぬ事故に繋がることがあります。

小さな命が失われることだってあるかもしれません。

言葉を話せない小さな子を相手にするからこそ、常に気を張って過ごさなければいけないんですね。

 

  • 仕事量が多い幼稚園の先生

幼稚園の先生はとにかくやることが多い!

はっきりと忙しいです。

園バスがある場所では、朝の出勤時間は7時頃のところもあります。子どもがきたら自由遊び。

自由といっても、放置をするのとは少し違うんです。

子どもたちのやりたい遊びができるよう、必要なものを考えて出したり、自分自身も思いっきり走って遊びますよ!

片付けをしたらクラス活動の時間です。

専任の先生が付いていないところでは、担任が

  • 跳び箱
  • 縄跳び
  • 鉄棒

などを教えることも

  • 制作活動
  • クッキング

をすることもあり、やることはさまざまです。

どれにでも対応できないといけませんね。

お弁当を食べ、子どもたちが帰るまで、休憩はなし!!

幼稚園の先生は体力勝負ですよ。

 

保育士と幼稚園のやりがい

保育士

子どもの成長を長く見守ることができる

保育園の赤ちゃん

0歳からってことは、卒園までに6年もの長い時間を、保育園で過ごすことになります。

保育士はそ生まれてから、ランドセルを背負うまでの過程を、家族のように身近で見守れることができます。

保育の時間が長い分、幼稚園よりも、たくさん見守ることができますね。

 

保護者との関係・関わりが多い

最近、“モンスターペアレント”という言葉が増えましたよね。

でも園や先生を支えてくれるのも、保護者です。

専業主婦(夫)が多い幼稚園に比べて、保育園には共働きの家族がいっぱいいます。

社会人として、経験豊富な保護者がほとんどなんです。

保育士は毎日、保護者と日誌でのやり取りをします。

園ではこんなことができました。
おうちではこんなことができました。

どんなに小さな成長でも、一緒に分かち合う機会が多いのは嬉しいものです。

 

子育ての経験を活かせる

保育士と言えば専門職!!

当然“保育士”と名乗って働くには国家資格が必要です。

しかし、最近では、働くお母さんたちのニーズに合わせて、保育園の形も様々になりました。

資格を持っている人が〇名いれば、無資格の人も働けるという基準が設けられている場所もあります。

つまり、資格がなくても働くことができるんです!!(違い③)

  • 「今までの子育ての経験を活かしたい」

自分の人生経験を仕事に生かすことが出来るのも、保育士のいいところですよ。

 

幼稚園の先生

一人担任が大きなやりがいに

幼稚園の先生は保育士と違い、1つのクラスを1人担任制がほとんどです。

1人でやるので気楽なところもあれば、プレッシャーになる部分もありますね。

クラスがどうなっていくのか・・・が全て担任の手に委ねられています。

  • 今月の歌
  • クラスの装飾
  • 活動の内容

全てを自分で考えてクラスを運営していかなければいけません。

複数担任の保育士とは、違う部分でもありますね。

クラス運営を任されることが多い幼稚園だからこそ、
子どもたちと心が1つになれる瞬間があります。複数の担任が入る保育士にはない魅力ですね。

 

生活リズムが整いやすい

幼稚園でのお預かりの時間は基本的に9時から14時。

預かり保育を行う園が多くなりましたが、別の専門教員をおいている園がほとんど。

その分、担任の先生は、午後の時間をつかって、明日の準備をしています。

  • 早番
  • 中番
  • 遅番

などのシフト制ではないので、1日の生活リズムが整いやすいのも特徴です。

子どもがいる時間が決まっているので、出勤時間も退勤時間もだいたい同じ時間です。

 

長期休みが取れやすい

また嬉しいポイントとしては、夏休みなど。長期休みが取れることです。

小学校と同じで子どもたちがいない期間があるってのは、働く側からしたら大きな違いです。

場所によって異なりますが、子どもが夏休みの間は、先生もずっと休みにしている園もありますよ。

 

給料の違いを比較

保育士

  • 国が保育士の待遇改善へ

保育士の待遇改善

保育士不足が問題になっていますね。

離職をする大きな原因の1つは、“給与”の問題がおおきいんです。

子どもが好きで、楽しいけど、労働と賃金が割に合わない・・・

最近は、問題解決に向け、市区町村・都道府県が様々な対策をとるようになりました。

 

保育士の賃金問題を受けて、東京都では平均給与を2~3万円程上げたそうです。

  • 額が大きいのが“家賃手当”

保育業界ではでないことが普通で、1人暮らしをすると、本当に生活が苦しい!!

ですが、東京都の市区町村によっては、毎月8万円出るところも!!

毎月の給料とは別に、家賃手当が8万ももらえたら、とても助かりますよね。

いろんな対策のおかげで、今は幼稚園教諭より、保育士を希望して就職する学生が増えてるんです。

 

  • 幼稚園よりは残業が少ない

どの職業でも残業ってつきものですよね。
保育士にも残業はありますが、幼稚園教諭に比べると少ないかと思われます。

理由の1つは、1人担任ではないところが多いから。

自分のシフトが終わる時には、そのまま帰るという流れにたどり着くこともできます。

 

幼稚園

  • 大きな待遇改善の波はきてない

幼稚園の待遇
保育士には様々な手当・補助金が渡されるようになりましたが、幼稚園の先生にそのようなものは特にないんです。

幼稚園教諭にとって、家賃8万円というのは、夢のまた夢。

国からの支援が少ない分、
公立か法人化している幼稚園をねらうと、待遇も安定しやすいですね。

 

  • ボーナスがいいところも

毎月の手取りが少なめでも、ボーナスの時にたくさん貰えたら、嬉しいですよね!!

毎月の手取りは15万円
でも、
年間でボーナスが約5ヶ月分

ってケースもあり、年収としては悪くないってことも。

給料の形は園によって全く違います。
気になる方は、就職を考えるときに、しっかり見ておくのが良いでしょう。

 

保育士と違い、幼稚園の先生は残業があることが当たり前です。

行事前には最長で21時~22時まで職場に残ることだってあります。

特に運動会シーズンはとても忙しいですよ。

12時間以上働くことが当たり前のような毎日でも、残業代はつかないことがほとんどです。

また、自分の
クラスの仕事は、家に持って帰ってやることも当たり前なんです。

1日中仕事に追われているのに、残業代がつかないのは正直いたいですね。

 

保育士か幼稚園か選ぶ時のポイントは?

保育士を選ぶべき人

子供の成長を長く見たい人は保育士

子供の成長を見る保育士

  • 3,4,5歳を見るだけでは物足りない!!
  • 0歳から幅広く見たい!!

って人は保育士に向いてます。

また、小さな子どもを見る経験は、自分が子育てでもしない限りなかなかないですよね。

自分の中の“子ども観”を養っていきたい人にもオススメできます。

 

家庭の雰囲気を大切にしたいなら

保育園は幼稚園に比べて、制作の時間やクラスの集まりの時間が少ないです
(特に乳児クラス)

幼稚園が教育機関であるのに対しで、保育園は福祉施設だから。

長い時間を園で過ごす子どもたちには、家庭らしい雰囲気のなかで生活をして欲しいですよね。

忙しい現場ではなかなか難しいですが、本来あるべき姿を目指すことが大切ですね。

 

幼稚園を選ぶべき人

やりたい教育が決まっている人

やりたい教育がある幼稚園の先生
幼稚園の教育方針は様々です。

自分が魅力を感じた場所で、こういう風に子どもと接したいというめあてが
はっきり決まっている人!!

自分に合う幼稚園を見つけて働くのがおすすめです!

幼稚園選びの怖いところは、自分の考える子どもへの対応と、園の方針が異なっているときです。

 

自由が利く時期に働く

正職員が多い幼稚園の先生。

家庭との両立・特に子育てとの両立は、なかなか難しいものですよ。

自由が利く時期に働くことが、大切かもしれません。

比べて保育士は、パート採用の枠もたくさんあります。

融通が効く働き方をしたいなら、保育士の求人の方が見つけやすいですね。

 

まとめ

  • 保育士も幼稚園教諭も1番のやりがいは子どもと関わること
  • 給料が厳しいのはどちらも同じ!でも時代は保育園の支援に傾く
  • 自分の性格・やりたいことに目を向けて就職先を決める